1.健康食品と生活の質
健康食品の本来の役割は、皆様が健康で文化的な生活を送るためのものです。私は福祉現場に長くいたため末期がんの方や病気で食事ができない方にアドバイスを求められます。抗がん剤や向精神薬は食欲が落ちてしまうことが多いのです。
後、二日酔いのネットの友人もそうです。いつもアミノ酸やオルニチン等の健康食品をお勧めしています。健康食品と普段の食事を組み合わせることで、必要な栄養をとりあえずとる事が出来ます。
鉄板は粉末状のものとアイスクリームです。抗がん剤や他の要因で吐いてしまう方は匂いがきついのです。冷たいものは匂いはないです。ゆっくり口に含んで呑み込めばアレルギーが無い場合は、徐々にとけていきますので嘔吐してしまう事は減ります。食事がとれただけで少し落ち着きます。
後は食べ過ぎてしまう方には満腹感のある食物繊維をご飯に混ぜて置くことをお勧めします。栄養士さんが白滝を細かく刻んで白米に混ぜていました。「こうすると満腹感が出ていいのよ」ということです。飲み物にファイバー系の健康食品を混ぜてもいいでしょう。
実は寝たきりで介護が必要になった時も生活の質を上げるために健康食品を使います。エイシュアという半ば薬のようなもので鼻腔からの投与なども行います。栄養失調の状態で寝ますと褥瘡ができます。
血行不良による組織壊死、床ずれです。悪化しますと感染症の要因になるので、栄養を入れるのです。きちんと若いうちに栄養をとっておくと最後まで自分の足で歩けます。
2.健康にしがみつきすぎない
もっと健康に、そう思って健康食品にお金や時間を費やす人が世の中には多くいます。ですが、それは時に皆様の生活をかえって貧しくしていきます。健康は、幸福の1条件です。確かに病気になるのは辛いことです。
私の文章の師は牧師です。彼は腎症への対応のために、健康食品を飲んでいます。タンパク質制限をしていますので栄養科出身の女の子や私が差支えない食品を用意しています。80過ぎてバイク事故に遭って骨折しました。
普通は認知症になってしまう状態で皆心配したのですが、今も健在です。普段は忙しいと遠慮した方が、ここぞとばかりに仕事を頼みに、病室に駆け付けたそうです。
人はパンのみに生きるものではないという言葉があります。人間は関係性の生き物です。他人から必要とされて他人を必要として初めて、心も健康になります。
現実の例をもうひとつ挙げましょう。母方の祖母はALSに近い病気で10年寝たきりでした。徐々に身体機能が落ちてくるため、周囲は不憫がり、つきもの落しがやってきました。でも看護師さんは祖母を羨ましがったのです。毎日祖父が顔を見に献身的に世話をしていたためです。
健康食品にこだわる人はよく言えば禁欲的です。でも、他の人との会食の最中に健康によくないというようなネガティブな言葉が出た場合は、人間関係が悪化します。仕事や家族、友人を失ってしまう、または粗悪で法令違反の健康食品詐欺に引っ掛かるというのは、健康をさながら神のように奉っているようなものです。それが幸福な方も中にはいますが。
3.運動なども大切
健康食品を買ったのに、中々いい方に行かないように感じる、そういうこともあるでしょう。今、この文章をお読みの方は、その健康食品で解決したいことを解消するために何か努力したでしょうか。
たまに本当は肥満ではない方に「デブ」という人がいます。そこで揺らぐ方は、少し考えてみてください。他の人は何と言っていますか。多分そういうことを言う方は、日本に1億3000万人いる人の中では少数派です。
健康食品を使ってダイエット中の方は、痛い言葉でしょうがそこは良心のない人だと思って逆に憐れんであげましょう。
私も先ごろ、他人に筋肉だるまと罵られましたがびくともしませんで、大笑いしました。大学の入学式のスーツが余裕で入ります。鍛えたのは深層筋ですので見た目は細身です。余裕で流していたら差別語を吐き、他の方に非難を浴びて落ち込んでいました。
私は適度に筋肉をつけるために、プロテイン等の健康食品をとっていますので多少のことでは動じません。自分が健康のための努力をしたという自尊心があるためです。
肥満に関しては楽して痩せたいというひとほど、健康食品を摂取しても止めてしまう傾向があります。健康食品はある程度、根気よく使わないと皆様のお望みどおりの状態にはなりません。
健康食品の影響が十分に良い方に出ているのに、実感が出ないのは健康食品ではなくそれを選んだ自分を信じていないことです。1日15分軽いストレッチ等してみますと自信がつきます。
4.ストレスは溜めすぎない
健康にいいことをすると決めて健康食品を買い、運動して筋肉痛になった、これでは本末転倒です。キリスト教の教会では聖餐式といって葡萄酒を使いますがわが母校の教会では有名な葡萄ジュースウェルチです。
もし、アルコール依存症の人が葡萄酒を口にしたら、断酒に失敗します。ずっと我慢していた分、タガが外れてしまいます。
どんなに身体にいい健康食品でも、ストレスがたまってはいけません。皆様、高熱というと、どの体温でしょうか。私の場合は38.5度までは普通に仕事ができます。肩こりがほぐれて丁度いいと健康食品のビタミンドリンクなどで水分補給しつつ起きています。
子供の時姉と風邪の移しあいをしていたので対処が手早いのです。次の日には回復しています。普段病気をしたことがない人ほど少しの不調でストレスを溜めやすいのです。
健康食品が人気になった背景はストレスで自律神経等がおかしくなってしまう人がふえたためとも言えます。特にコミュニケーションツールが発達した現代では既読スルー等でストレスがたまってしまう人がふえています。
私は友人に送ったメールの返事が来なくとも気にしません。遊びの約束なら前日に待ち合わせ場所や時間がわかればよしです。
長い付き合いの友人と会う時や自分が頑張った時は生クリームのケーキや、フレンチトースト等思い切り食べてお買いものという感じの付き合いをしています。健康食品も実は距離のとり方が大事です。ああ、食べ忘れたと落ち込んではどの成分も吸収できない胃腸になってしまいます。
5.相談窓口と健康食品
健康食品は時に詐欺手口の道具になることがあります。よくあるパターンは実は全く意味のない健康食品ではない物を売りつける、今人気の健康食品と似た名称やパッケージの粗悪品をあたかも有名メーカーのもののように売りつけるというもの、投資の対象にしていくマルチ商法なども昔からあります。
今は有名サイトのふりをして、個人情報を入手、まったく覚えがない健康食品を贈りつけるなども多いです。後、私が遭遇したのは相手の体調の不具合を言って脅して買わせるものです。このままではがんになりますよというような脅しですね。絶対に商売人がしてはいけない行為です。
ローンなどを組まされそうになる、勧誘がしつこい業者もいます。最初は肌チェックやサンプルあげるなどです。そういう時の対処法は「私16歳なんです」で済みます。せいぜい18歳が高額ローンを組める年齢です。
例え、そういう風に見えなくとも相手が見え透いた嘘と狼狽しているうちに逃げます。後はわざとらしくごほごほせき込んで「自分パニック障害なのです。あなたが脅すのでこんなことに、警察呼びます」と内科の診察券を出すと固まります。
こういう詐欺手口は法に反していますので、法律が出てきますと霧散します。法テラスや消費者庁、消費生活センター、そして国民生活センター等に相談してもいいでしょう。
大切なのは今の詐欺の傾向を知っておくこと、もし引っ掛かっても証拠を全部残しておくことです。健康被害が出た場合は診断書がお約束です。
6.いつまでも健康でいるために
必死に親族の前で「あやかりたい」と拝むご近所さん、これは父方の祖母が亡くなった時の状態です。94歳でその前の日に救急車で運ばれて、その晩亡くなりました。死因は冷凍食品のエビフライで誤嚥性肺炎です。地域によっては紅白まんじゅうを配るほどの見事なぽっくりでした。
皆様は、火葬場でお骨拾いをしたことはないでしょうか。きちんと栄養を取った方のお骨は一般的には、形が保たれます。でも、骨粗鬆症等がありますとスカスカで砕けてしまいます。最後まで食欲があった祖母は形が残っていました。
人間はどんなに健康食品をとっても、いつか死にます。権勢を誇った始皇帝は不死を願いましたが、かないませんでした。人生50年と言います。でも、今は100歳過ぎても元気な方が多いのです。
自分のエンディングを思い描くのは決してネガティブなことではありません。私は既に検体と、臓器提供の意思表示をしています。30代ですが。でも、臓器を人に差し上げるには、できるだけコンディションがいい状態にしておくことが必要です。
そのために食べ過ぎた時はゼリー状の健康食品で胃や肝臓を休ませる、調子が良くない時は早めに朝鮮人参等の健康食品を馴染みの薬局で、入手しておく等の手を打っています。
自分が子供や他の人に面倒かけたくないという人は、元気なうちに健康食品等で体調を整え、最後までたって歩けるようにしておきましょう。自分の足が床につけば何かあってもリハビリ次第で、動くようになります。人間は最後の一息まで細胞が働きます。